骨董商の男性とも交際──オノ・ヨーコが歩んだ40年【ジョン・レノン没後40周年特集より】
もちろん、多くのファンにとってヨーコは今もミュージシャンだ。ソロでも活動してきたし、ビートルズ解散後はレノンと、90年代以降はショーンともコラボしてきた。
近年は、『イエス・アイム・ア・ウィッチ』というアルバムで、フレーミング・リップスなどとのコラボを披露。『ヨーコキムサーストン』では、ソニック・ユースのサーストン・ムーアとキム・ゴードンとコラボしている。18年の『ウォーゾーン』では、過去の曲の新バージョンをレコーディングした。
70代以降は、(特にヨーロッパにおいて)ダンスミュージックやクラブミュージックの分野でも成功してきた。ペット・ショップ・ボーイズなどによるリミックス版は、ビルボード誌のダンス/クラブ・プレイ・チャートでたびたび1位を獲得してきた。
12年には、ラルフィ・ロザリオがリミックスした「トーキング・トゥ・ザ・ユニバース」で、7作連続1位という快挙も達成している。2007年には、アイスランドの首都レイキャビク近くのビーズエイ島で平和のモニュメント「イマジン・ピースタワー」がお披露目された。これは、台座に設置された光源から空に向けてライトが照射されて、巨大な「光の塔」が浮かび上がるというものだ。台座には、「イマジン・ピース」という言葉が24の言語で刻まれている。
レノンの67回目の誕生日に当たる07年10月9日、ヨーコとショーン、ビートルズの元メンバーのリンゴ・スター、同じく元メンバーの故ジョージ・ハリスンの妻オリビアが出席して開設式が行われた。これ以降、毎年10月9日にこのタワーが点灯される。光の照射は、レノンが射殺された12月8日まで続く。
<2020年12月15日号「ジョンのレガシー」特集より>
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