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痛みやこり、体の不調で整骨院に来る人の共通点は、体の「前面」しか使えていないこと

2022年6月24日(金)17時25分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

前傾姿勢による一番のデメリットは、骨盤が前に傾き「反り腰」になること。「反り腰」という単語は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか? 骨盤が前に傾くと、骨盤底筋群が弱まり、膀胱や直腸などの内臓を支える力が弱まります。女性は子宮脱になる場合も。内臓が下がることによって、下腹部がぽこっと出た状態になり、体形もくずれます。頻尿や尿もれも骨盤の傾きが原因のひとつです。血行不良からむくみや冷えを感じるようにもなります。反り腰は特に女性にとってあらゆる不調のもとともいえます。

反り腰というと、腰にばかり注目してしまいますが、実は肋骨が上に上がって開いている状態です。肋骨が上向きになっていることをフレアといいます。姿勢を正すときや歩くときに「胸を張って」と言われますが、過剰に胸を張るとかえって反り腰状態になるというわけです。座っているときは背中が丸まった前かがみになりがちですが、立ったときは反り腰になりやすいのです。肋骨の開きが過度になると頭が後ろに倒れないよう、おなかをへこませてバランスをとるようになります。高齢者は、背面もおなかも筋力が弱いため、前かがみというより腰が90度曲がった状態で杖など支えを持ってなんとか体のバランスをとり、歩いているのです。

肋骨が上に開いてしまうのは、呼吸の仕方にも問題があります。ふだんなにげなくしている呼吸は、吸うと胸がふくらみ、吐くと胸がへこむ胸式呼吸です。肋骨を広げることで肺をふくらませる呼吸のため、肋骨が上に開きがちです。また、胸や肩を使うので首に力が入り首・肩こり、背中のハリにつながります。一日2万回呼吸をしているといわれていますので、この呼吸を見直すだけでも姿勢のくずれを改善できます。呼吸法については、のちほど解説します。

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