日本の大学教授は高額所得者か、一般サラリーマン並みか?
一番高いのは一流といわれている有名私立大学クラスで、最高は教授クラス(55歳前後)で1600万円前後、最低は800万円前後(小規模な私立大学)である。
平均的に大手私立大学の場合、教授クラス(55歳前後)で、1200万~1600万円程度である。私立大学の場合、大手私立大学の賞与はこれまで年間6カ月以上の大学が多かったが、少子化や景気低迷による受験生の減少に伴い、5カ月程度の月数に下げられているところが多い(平均的には、地方公務員並みの賞与4カ月前後に準拠している大学[地方私立大学]が多い)。
国立大学法人の場合、俸給基準は人事院で決められているので、基本的には大学教授の給料(号俸)に差はないが、地域手当(都市手当[京都大学]、教育研究連携手当[東京大学]――0%~18%)の差によって、給与(年収)も変わってくる。
資料1(下記)をみてもわかるように、国立大学法人大学86校のうち、教授の平均年収が1000万円以上の大学は37校、全体の43%で、さらに、1100万円以上の大学は5校で、最高は東京医科歯科大学の1183万円である。最低は琉球大学の940万円なので、その差は約200万少しである。平均年収でいえば、教授クラス(55歳)で、1000万~1200万円程度である。
公立大学(ないし、公立大学法人)の場合、詳細な資料がないのでなんともいえないが、資料がある大学の事例からみると、教授クラス(55歳前後)で1000万~1100万円前後だろうか(国際教養大学の1300万円という例外もある)。
こうみてくると、大学教授(60歳)の給与(年収)は国家公務員や大手企業でいえば、課長、ないし、部長クラスの給与(年収)と推定できる。とすると、大学教授の給与(年収)はさほど高くないということがいえる。