アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではなく、労働力の確保
長時間シフトと長時間通勤
チットウッド氏は「これらの労働者の多くは12時間のシフトを4日間続け、その後4日間休むシフトを組んでいるため、一部は5、6時間も離れた場所で生活できている」と説明。一部の労働者は、逆のシフトで働く労働者と勤務日用の住居を共有していると言い添えた。
この地域の労働市場の逼迫は、地方と全国でみられる傾向の縮図だ。
米国は数十年前に工場労働者の大量訓練を中止した。しかも退職と移民取り締まりによって労働力のプールは枯渇している。グローバル化によって多くの国内工場が閉鎖を余儀なくされたため、国民は製造業を不安定な仕事だと見なすようになった。
米国勢調査局の最近のデータによると、フル稼働できなかったと回答した全米の工場の20%以上が、労働力不足や特定のスキル不足を主な理由に挙げた。
ホワイトハウスのデサイ報道官は製造業のスキル不足について問われ、米国では若年成人の10人に1人以上が、無職または教育や訓練を受けていて職に就いておらず、製造業セクターを拡大するための潜在的な労働力は不足していないと述べた。
ミシシッピ郡は鉄鋼産業が繁栄したにもかかわらず、数十年にわたって経済が衰退し、生活の質が低下してきた。