フォード、「全てをEVに」から方針転換、欧州で2030年以降もガソリン車とハイブリッド車の販売検討
5月9日、米自動車大手フォード・モーターは欧州で2030年以降もガソリン車とハイブリッド車を販売することを検討していると明らかにした。写真は同社のロゴ。ニューヨークの自動車ショーで3月撮影(2024年 ロイター/David Dee Delgado)
米自動車大手フォード・モーターは9日、欧州で2030年以降もガソリン車とハイブリッド車を販売することを検討していると明らかにした。20年代末までに欧州では全てのラインアップを電気自動車(EV)にするとした21年発表の計画からの方針転換となる。
同社はロイターへの声明で「欧州ではEVの普及が遅れているため、2030年以降も顧客に内燃エンジン搭載車とハイブリッド車を提供する必要があると考えている」と述べた。状況を注視しており、必要に応じて対応するという。
ガソリン車とEVの橋渡しをするハイブリッド車の需要がここ1年急増していることで、自動車メーカー各社はEVへの移行の取り組みを縮小している。
欧州では充電インフラが不十分なことも、消費者がEVへの乗り換えをためらう要因となっている。
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