【ハイテク株】マグニフィセント・セブン内の格差拡大、適正価格見極めが焦点に
7銘柄の直近12カ月のPERが41倍と、S&P500種(23倍)の約2倍にあることに触れ、成長が鈍れば「市場はこのグループにPER2倍の価格を支払いたくなくなるかもしれない」と語った。
それでもなお、多くの投資家はマグニフィセント7のバリュエーションに強気なままだ。JPモルガンのストラテジストは、7社のうち5社が過去5年間のPERの中央値を下回る水準にあり、7銘柄の市場全体に対する相対的水準は数年前よりも割安と分析した。
エヌビディアのPERは、アナリストが同社の利益予想を引き上げてきたのに伴い、1年前の60倍近くから低下している。
しかし、アップルとテスラの株価は最近、長期トレンドを示す200日移動平均線を割り込んだ。他の5銘柄は同平均線を上回っているが、今後下回る銘柄が増えれば市場にとって「警告のサイン」となると、シティグループのアナリストは指摘。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニアグローバル市場ストラテジスト、サミール・サマナ氏はマグニフィセント7が「下落し始めればこのところのユーフォリア(陶酔)とも言える市場心理が急転する可能性がある」と語った。
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