Amazonで買った「折り畳み式」住宅が意外なほどいい感じ、価格は2万ドルから...アメリカ住宅危機の救世主に?
Tiny Houses to the Rescue
小型住宅は手の届く価格で人気。なかにはネットで購入できるものも YALCINSONAT1/ISTOCK
<住宅価格の高騰が続くアメリカで、3万ドル台の「離れ」のような小型住宅が注目されている>
ネット通販のアマゾンで家を買いました──そんなタイトルで、コンテンツクリエーターのネイサン・グレアムが投稿したTikTok動画が話題になったのは1月のこと。アメリカでは住宅価格の高騰が続き、多くの人にとって購入が難しいのが現状だ。
■【動画】アマゾンで販売中の3万ドル台「折り畳み式」住宅...意外なほどいい感じで、「買ってみた」動画が大ヒット
米国勢調査局によると、昨年12月のアメリカの住宅価格の中央値は41万3200ドル。グレアムが3万8999ドルで購入した住宅がTikTokで注目を集め、3200万近い再生数を稼いだのも不思議なことではない。
こうした「離れ」のような家は付属住宅ユニット(ADU)と呼ばれ、手の届く住宅が不足する現状への解決策となるかもしれない。ADUは近隣の住宅価格を抑えるのに一役買うし、住宅の購入希望者には手頃な解決策を提示する、と専門家は指摘する。
アマゾンの段ボールに入って配送されてきた
グレアムが購入したのは、チェリー・インダストリアル社の拡張可能なプレハブハウス。動画では、アマゾンの配送用段ボールを開けると、基本的な生活には十分な空間を備えた5.8メートル×6メートルほどの住居が出現した。
トイレや配管は組み込まれているが、電気は業者に工事を依頼する必要がある。同様のモデルは最低2万ドルから購入でき、従来の住宅と比べてかなり安価だ。
不動産仲介会社レッドフィンのチーフエコノミストであるダリル・フェアウェザーは、これらの小型で独立した住宅は、住宅戸数を増やし、手頃な価格の住宅供給を促進し、副収入を生み出すツールにもなり得ると本誌に語った。
「ADUは住宅数を増やすツールの1つだと、私は考えている。集合住宅の建設を促進する政策と組み合わせれば特にそうだ。それで住宅の密集度が高くなれば、価格の引き下げも見られるだろう」
一部の州ではADUを後押しする法案も可決
22年12月時点で住宅価格の中央値が77万4580ドルだったカリフォルニア州では、既にそうした事態が起きている。フェアウェザーによれば、カリフォルニアは「自分の敷地内にADUを建設できるように土地利用規制を緩和する」ことで住宅危機と闘っている。
コネティカット州やメーン州、ニューハンプシャー州などでもADUは議員の注目を集めており、建設に有利な法案が可決された。
だが、ADUに住むのは自分のライフスタイルに合わない人もいるだろう。そのときには、副収入につなげればいいとフェアウェザーは言う。「地域内で家を借りたり購入する予定の親族に貸すという手もある」
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