「ビットコインETF承認」の偽投稿、米証券取引委員会のXアカウントに不正アクセスで...セキュリティー懸念が再燃
米証券取引委員会(SEC)のアカウントが不正アクセスを受けたことで、短文投稿サイトX(旧ツイッター)のセキュリティーを巡る懸念が再燃している。イラスト写真は暗号資産のイメージ。23年10月撮影。(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)
米証券取引委員会(SEC)のアカウントが不正アクセスを受けたことで、短文投稿サイトX(旧ツイッター)のセキュリティーを巡る懸念が再燃している。
9日に何者かが不正にアクセスして、SECが暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物に連動する上場投資信託(ETF)を承認したという偽メッセージを投稿。これを受けてビットコインが一時上昇した。SECはこの投稿が表示されてから約30分後に削除した。
米連邦捜査局(FBI)ニューヨーク事務所の元サイバーセキュリティー当局者で、セキュリティー会社ブルーボイアントの幹部であるオースティン・バーグラス氏は「SECのアカウントを乗っ取ってビットコインの市場価値に影響を与えることができるような場合においては偽情報の大きな機会がある」と指摘した。
Xのアカウントは、他のソーシャルメディアと同様にパスワードを盗んだりして不正にアクセスすることが可能だ。
Xのセキュリティーを巡っては米実業家イーロン・マスク氏が2022年10月に当時のツイッターを買収する以前から懸念されてきたが、元従業員によると買収後にセキュリティー環境は悪化している。
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