ディズニー、7000人規模のレイオフ...メタバース部門廃止
Marko Aliaksandr-Shutterstock
<かつては「現実世界とデジタル世界をより密接に結び付け、物語を進化させる」と宣言していたが>
ウォルト・ディズニーは7000人規模の広範なレイオフの一環として、メタバース部門の解散などを決定した。ウォール・ストリート・ジャーナルが現地時間3月28日、複数の関係者による証言に基づいて報じた。
メタバース部門は50人ほどのチームで、同社の消費者向け製品部門の幹部であるマイケル・ホワイトが率いていた。今回のレイオフにより、メタバース部門に所属するホワイト以外の全員が同社を去ることとなったという。
ホワイトはディズニーが保有する知的財産と最新技術を組み合わせた、新たなストーリーテリング手法の構築に挑戦していたが、今後の役割は明らかになっていない。
ディズニーはコンサルティング企業・マッキンゼーとの協議の後、営業費用とスタッフ数の削減を決定したという。大規模なレイオフに至った理由としては、経済状況の悪化やストリーミング領域での競争の激化などが挙げられる。
ディズニーは2021年11月にメタバースへの事業拡大を発表。当時のCEO、ボブ・チャペックは「現実世界とデジタル世界をより密接に結び付け、物語を進化させる」と宣言していた。
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