最新記事

ビジネス

ウォルマート、動画配信提供でアマゾンに対抗 パラマウントとストリーミング合意

2022年8月16日(火)11時10分
ウォルマートのロゴとショッピングカート

米小売最大手ウォルマートがメディア・娯楽大手パラマウント・グローバルとストリーミングサービス契約で合意したと、関係筋が明らかにした。(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

米小売大手ウォルマートは15日、メディア・娯楽大手パラマウント・グローバルとストリーミングサービス契約で合意した。自社の有料サービス会員にパラマウントのストリーミングサービス「パラマウント+(プラス)」を提供し、アマゾン・ドット・コムに対抗する。

ウォルマートの有料サービス「ウォルマート+(プラス)」会員は、広告付き月額4.99ドルでパラマウントの「エッセンシャル」プランを利用できる。広告抜きなら月額9.99ドル。

パラマウントプラスでは、オリジナルシリーズや人気映画のほか、サッカー「UEFAチャンピオンズリーグ」など複数のスポーツリーグも配信している。

ウォルマート+は月額12.95ドルもしくは年間98ドルで、商品の無料配送や燃料割引、音楽配信大手・スポティファイの6カ月無料利用といったサービスを受けられる。

このサービスはアマゾンの「プライム」に対抗するもので、プライムも無料配送に加え、ビデオ・音楽ストリーミングサービスを提供し、約2億人の会員を抱える。アマゾンプライム会員は月額14.99ドル、年額139ドル。

2020年に開始されたウォルマートのサブスクリプションサービスの会員数は、コンシューマー・インテリジェンス・パートナーズなどが出しているさまざまな推計によると、1100万─3200万人となっている。ウォルマートはウォルマート+の会員数を公表していない。

米紙ニューヨーク・タイムズは先週、ウォルマートがここ数週間、ストリーミングサービス提供を巡り、パラマウントやウォルト・ディズニー、コムキャストの幹部らと協議を行ったと報じていた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米国務長官、4月2─4日にブリュッセル訪問 NAT

ワールド

トランプ氏「フーシ派攻撃継続」、航行の脅威でなくな

ワールド

日中韓、米関税への共同対応で合意 中国国営メディア

ワールド

米を不公平に扱った国、関税を予期すべき=ホワイトハ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者が警鐘【最新研究】
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 7
    3500年前の粘土板の「くさび形文字」を解読...「意外…
  • 8
    メーガン妃のパスタ料理が賛否両論...「イタリアのお…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取…
  • 5
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中