シャネルと韓国の転売ヤーが熾烈な攻防 長引くコロナ禍で衝動買い高まる
シャネル・コリアによると、同社は今月、幾つかのハンドバッグ、アクセサリー、季節物の衣料の販売価格をアジアと欧州で引き上げ、韓国でも5%値上がりした。韓国ではここ9カ月間で5回目の値上げだ。
転売目的の大量購入を監視しているシャネルは、「行列管理制度」も採用した。客は到着の順番と来店目的を告げると、入店可能時間がテキストメッセージで送信されてくる。
こうした騒ぎに批判的な声も聞かれる。仁荷大学のリー・ユン・ヒー教授は「消費者は自発的にシャネルの無料広告を流している。(店舗の)外に並んで一夜を明かし、オープンランをしてその体験をソーシャルメディアで発信しているからだ。これら全ての現象は、シャネルがより若い客を引きつけ、大金を使わせる手助けをしていると思う」と指摘した。
もうかる転売
もちろん、行列や順番待ちリストの長さに嫌気が差した消費者もいる。
ソウルに住む30代のある女性は「ずっと前にもうシャネルの商品を買うのをやめてしまった。300人前後の順番待ちが普通で、自分が入店できる頃にはもう商品は残っていない。それで本当に買う気がなくなり、こんな常軌を逸した騒ぎの中には居たくもない」と話した。
そんなことであきらめないのは転売業者だ。複数の業者はロイターに、日給最大125ドルを払い、行列に並んだり、代わりに買い物をする人を雇っていると明かした。
30代のある業者は、転売で20%を超える利益を通常得ており、在庫が少なければもっと割が良くなると語った。
この業者は最近、シャネルの「フラップカードホルダー」を中古品取引サイトに出品し、小売価格より40%高い100万ウォン弱を提示したところ、わずか5分で売れたと説明した。
(Heekyong Yang記者、Silvia Aloisi記者)
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