アマゾン、巣ごもり需要一段で売上高の減速予想 ジャシー新CEO体制に試練
一方、アマゾンのコストは増え続けている。ジャシーCEOに10年かけて2億ドルの株式報酬を支払う予定のほか、労働者不足のさなかに7万5000人の従業員を確保するため、時給を米国の最低賃金の2倍強の17ドルに設定し、ボーナス支給も約束している。50万人超の従業員を対象に賃上げも計画しており、10億ドル以上の費用増を見込む。
アマゾンは最近、アラバマ州の物流倉庫で労働組合の結成を目指す動きが出たり、新型コロナウイルス感染予防策について従業員が抗議するなど、労働者の不満に直面してきた。
コロナ対策に関しては、グーグルの持ち株会社アルファベットやフェイスブックなど他のIT大手は今週、オフィス勤務に復帰する従業員にコロナワクチン接種を義務付ける方針を発表したが、アマゾンはまだ、オフィス勤務の従業員や倉庫職員、ドライバーについて、ワクチン接種を義務化するかどうかの方針を示していない。
オルサブスキーCFOは、業界の活動再開や政府からの支給金、学校再開が個人の労働意欲に影響を及ぼすなか、当面は賃金に上昇圧力がかかり続ける見込みだと説明。「労働市場の競争は激しくなっており、われわれが事業で目にする限り、インフレ圧力の最大要因となっている」と述べた。
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