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豪中関係オーストラリア、対中輸出ブドウが国境で足止め 原因把握へ中国と協議=貿易相
オーストラリアのテハン貿易相は、中国本土向けに輸出された食用ブドウの約20%が国境で足止めになっているとし、原因を調べていると明らかにした。写真は人民大会堂前に掲揚された豪州国旗、2016年4月に北京で撮影(2021年 ロイター/Jason Lee)
[シドニー 20日 ロイター] - オーストラリアのテハン貿易相は、中国本土向けに輸出された食用ブドウの約20%が国境で足止めになっているとし、原因を調べていると明らかにした。
豪公共放送ABCが20日に掲載したインタビューで「業界関係者が見聞きしていることについて彼らと話し合っているほか、われわれのスタッフも中国当局者と協議している」と述べた。
豪中関係は、モリソン豪首相が新型コロナウイルスの発生源を巡る国際調査の呼び掛けを主導したことを受け、過去数十年で最悪の状態に悪化。中国はそれ以降、豪州産の大麦や綿、ワイン、ロブスターなどの輸入を制限している。
食用ブドウが貿易摩擦の新たな標的かとの問いに対し、テハン氏は「拙速に結論を出すことはしたくない」と答えた。
その上で「対応を試みており、引き続き状況を精査する」とし、「われわれは原因を突き止めることを望んでおり、豪当局者が中国側とこの問題に取り組んでいるのはそのためだ」と述べた。
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