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ハッカーホンダ、サイバー攻撃でネットワーク障害 日本のほか海外4工場も稼働停止
ホンダは、前日に発生した社内ネットワークシステムの障害の原因がサイバー攻撃だったと明らかにした。写真はホンダのロゴ。東京で2017年10月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
ホンダは9日、前日に発生した社内ネットワークシステムの障害の原因がサイバー攻撃だったと明らかにした。外部から同社の内部サーバーが侵害され、ウイルスが拡散されたとみている。ウイルス拡散の影響は生産システムに及び、現在も海外の四輪車と二輪車の各2工場計4拠点の稼働を停止中で復旧を急いでいる。今のところ生産・販売・開発への影響はなく、個人情報の流出も確認されていないという。
広報担当者によると、生産システムに影響があり稼働を停止しているのは、北米(オハイオ州)とトルコの四輪車工場、インドとブラジルの二輪車工場で、できるだけ早い再開を目指している。北米工場に関しては、8日は確認のため全拠点で生産を休止したが、9日はオハイオ州の工場以外全てで通常の操業を再開した。
同社はシステムの復旧を徐々に始めている。8日は一部のパソコンもウイルスに感染しており、全社的にパソコンの使用を制限。社員などのメールのやり取りなどができなくなっていたが、明日10日からは全社的に通常通りの業務ができる予定。
8日は、狭山(埼玉県狭山市)や鈴鹿(三重県鈴鹿市)など国内四輪車工場の一部で、出荷前に完成車の不具合の有無を確認する「完成車検査システム」がシステム障害の影響を受けたため、出荷を一時見合わせたが、同日夕までに再開した。
(白木真紀 編集:田中志保)
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