出た! 新型コロナウイルス対応「コロナ保険」 何でもアリな韓国のユニーク保険
カップラーメンで自動車保険を見積
さらに、手軽にクルマの保険料の見積ができるアイディア商品も登場した。大手コンビニチェーンCUの自社ブランドカップラーメン「Theお腹いっぱいになるならキングカップ The배터질라면 왕컵」と保険会社DB損保がコラボし、その名も「マイカー保険が満期なら내차보험 만기라면」というカップラーメンを発売した。このカップラーメン、ネーミングの"라면=ラミョン"の部分が「ラーメン」と「~なら」と掛かっていて、韓国語で駄洒落になっている。
2月から30万個限定で販売されており、このカップラーメンの蓋を開けるとQRコードが付いている。これをスマホでスキャンするとDB損保のダイレクト自動車保険加入料をシミュレーションできるリンクページへと繋がり、このシミュレーションをするだけでポータルサイト「ネイバー」のNpay1万ポイントがもらえ、保険に加入するとさらに2万ポイントが追加でもらえる仕組みだ。また、先着2000名にはラーメンがもう一つもらえるクーポンが付いてくるという。
なぜ数あるラーメンの中でこの商品とのコラボだったのか? もともとこのカップラーメン商品は、リサーチによるとオフィス街でよく食べられるカップラーメンランキング第1位だという。通常のカップラーメンより平均15%麺の量が多く、働き盛りの30〜40代のサラリーマンから人気が高い。保険会社側からすると、ちょうど保険商品のターゲットと合致したというわけだ。
月額1000円以下のミニ保険
韓国の保険業界では、ここ数年気軽に加入できるミニ保険と呼ばれる低価格商品が多く発売され話題となっている。とくに最近注目を集めたのが、サムソン生命から発売された年間1万ウォン以下のがん保険だ。30代男性基準で年間たったの7900ウォン(約670円)で加入でき、主要5大癌にかかった場合最大500万ウォン(約43万円)まで保証してくれる。
ほかにも、ライナ生命からは月額9900ウォン(約840円)の歯科関連の保険や、未来エッセ生命から月額1000(約85円)ウォンの女性三大がん保険(30代女性基準/発病時には最大500万ウォン・約43万円保障)が発売されている。保険の必要性を知りながらも、不況が続く韓国では高額な月額加入費用が払えない若い世代が多いが、ミニ保険なら気軽に加入できるのが人気の秘密だ。
これらミニ保険の特徴は、スマートフォンから簡単に、加入手続きから支払いまでできる手軽さだ。スマホ普及率が95%と世界1位を誇る韓国らしいサービスともいえる。保険会社側も店舗を構える必要もなく人件費を抑えられるため、この保険料設定が可能なのだろう。
新型コロナウイルスの感染拡大で、自分もいつ保険のお世話になるかわからない。だからこそ、今一度、現在加入している保険を見直してみるいい機会なのかもしれない。