最新記事
自動車ホンダ、2021年にイギリス・トルコの工場閉鎖 欧州での四輪車生産を終了へ
19日、ホンダは、2021年中に英国とトルコでの四輪車生産を終了する計画を発表した。記者会見する八郷社長、都内で撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-hoon)
ホンダは19日、2021年中に英国とトルコでの四輪車生産を終了する計画を発表した。同日から労使間での協議を始め、両工場を閉鎖する方向で検討する。ホンダは欧州地域での生産から撤退することになる。英国工場で生産する主力車「シビック」の約55%が北米向け輸出で、次期モデルからは北米などでの生産に切り替える。
八郷隆弘社長は同日、本社で会見し、両工場での生産終了を決めた理由について「次期シビックをどこで造るか模索していた」と説明。英国が欧州連合(EU)を離脱する「ブレグジットとは関係ない」と強調した。
閉鎖するのは、ハッチバックタイプのシビックを生産する英国工場(スウィンドン市)と、セダンタイプのシビックを生産するトルコ工場(コジャエリ州)。ただ、英国での生産中止決定後も、欧州地域本社は引き続き英国に置く方針。
ホンダは、車両電動化に対応した生産技術導入と過剰能力の解消を図るため、四輪車生産体制の見直しに取り組んでいる。グローバルでの生産能力は18年度末で540万台あるが、八郷社長は、今回の欧州を含め、日本、ブラジル、タイなどでの生産適正化を進め、「21年末で510万台くらいになる予定」と話した。
(白木真紀 編集:田巻一彦)
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら