フィンテックの雄スクエアが、オフィスを「街」に見立てる理由
以前は、毎週金曜日に11時半から12時まで街頭でゴミ拾いをしていたことも。現在、会社全体としてさらに街に貢献していくために、多様でフレキシブルなボランティア・プログラムの準備に取り組んでいる。また5〜10人の小さなグループに分かれ、地元のお店やフードトラック、バーなどを巡るプログラムもあるとのこと。
「スクエアはコミュニティのセラー(小売店)をサポートしていますし、コミュニティのためのツールを作り、経済を強化するという使命にインスパイアされている企業です。ですから街に出ることに何の抵抗もありませんし、街でこそ触れるもの、見えるものがあるのです。スクエア製品が使われている様子を見たければ、すぐそこの角にあるコーヒーショップに行き、オーナーと話せばいい。社員たちは情熱を持ってやっていますよ」(ゴーマン氏)
スクエアのビジネスは、ローカルのスモールビジネスに寄り添うもの。社内外で彼らと接点を増やし、生活者の肌感覚を養うことが新製品開発につながるというわけ。それはリアルの街とオフィスのコラボレーションのようでもある。
【参考記事】R&D系オフィスの新潮流、マイクロソフトのBuilding 44に潜入!
創業:2009年
売上高:約12億6712万ドル(2015)
純損失:約1億7982万ドル(2015)
従業員数:1449人(2015)
http://www.square.com
コンサルティング(ワークスタイル):BCJ
インテリア設計:BCJ
建築設計:BCJ
WORKSIGHT 10(2016.10)より
text: Yusuke Higashi
photo: Hirotaka Hashimoto