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ヨーロッパ経済ギリシャ危機「執念深い」ドイツに批判殺到
ユーロ圏首脳を批判するハッシュタグ「#ThisIsACoup(これはクーデター)」を付けたツイートが世界を駆けめぐった
7月13日、ユーロ圏首脳がギリシャの債務問題を徹夜で協議するなか、欧州連合(EU)がギリシャ支援の条件として同国に提示した要求がツイッター上で話題となり、主導したドイツを非難する投稿が相次いでいる。アテネで9日撮影(2015年 ロイター/Yannis Behrakis)
[ブリュッセル 13日 ロイター] - ユーロ圏首脳がギリシャの債務問題を徹夜で協議するなか、欧州連合(EU)がギリシャ支援の条件として同国に提示した要求がツイッター上で話題となり、主導したドイツを非難する投稿が相次いでいる。
ツイッターの「#ThisIsACoup(これはクーデター)」というハッシュタグがドイツやギリシャだけでなく、世界的にもトレンドトピックの上位を占めている。
ドイツが中心となってまとめたEU主導のギリシャ改革案と、増税と年金削減に関する国内法を数日以内に整備するというギリシャへの要求を非難するツイートは数万件に及ぶ。
ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏はニューヨーク・タイムズ紙のブログで、これらのツイートに支持を表明。同氏がギリシャに対する欧州の要求について「厳しさを通り越して執念深さ、国家主権の完全な破壊、救済の望みがない域に達している」とコメントしたことも、ツイートに拍車を掛けた。
このハッシュタグは12日夜、バルセロナの物理学教師を名乗る男性が「ユーログループの提案はギリシャ国民に対する隠れたクーデターだ。#ThisIsACoup」とつぶやいたのが始まり。それから数時間で、このハッシュタグ付きの投稿は約20万回にのぼっている。