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サブプライム自動車ローン急増の背景にある格差

2015年1月29日(木)17時41分
アンジェロ・ヤング

 サブプライムの借り手は長期のローンを組むことが多い。信用度が低いほど、金利は高く設定されるから、サブプライムの自動車ローン関連の金融商品は、長期にわたって高いリターンが見込めることになる。その上、住宅やクレジットカード・ローンより融資が焦げ付くリスクが低いとなれば、投資家にとっては極めて魅力的。ニューヨーク連邦準備銀行の発表では、サブプライムの自動車ローン残高は今では98年の金融危機以前のレベルまで増加している。

 だが、そこには落とし穴もありそうだ。エクイファックスの信用報告のデータに基づいた格付け会社ムーディーズの最近の調査では、14年1〜3月期に組まれたサブプライムの自動車ローンのうち、14年11月までに延滞があったケースは8.4%だった。これらがすぐに焦げ付くことはないにしても、延滞率が2008年以降の最高水準(金融危機時には9%を上回った)に迫りつつあるのは危険な兆候とみていい。

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