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巨大台風直撃でもフィリピン経済の好調は続く
2013年12月10日(火)16時08分
だが年間約20の台風が襲来するフィリピンは、今後さらに大きな天災に直面する危険性があると、アナリストは警告する。ミュンヘン再保険のリポートによると、80年代に500億ドルだった天災関連の年間損失額は過去10年間で2000億ドル近くまで上昇した。低・中所得国の損害は特に大きかったという。
「ハイエンは、気候変動がさらに極端で過酷な気象現象を生み出すことを浮き
彫りにした。最大の被害者は貧しい人々だ」と、世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は声明で指摘した。
それでも当面、被災地は台風の経済的損失が思いのほか少ないことに胸をなで下ろすだろう。
[2013年12月10日号掲載]
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