最新記事

エコ企業ランキング

世界に猛追される日本企業の環境力

グリーン・ニューディール政策で米企業が台頭。ソニーやトヨタなど上位企業に学ぶ負けない秘訣

2011年2月3日(木)10時09分
千葉香代子(本誌記者)

プリウス並み ソニーの大型液晶テレビ「ブラビア」の消費電力は2年で半減した Tomohiro Ohsumi-Bloomberg/Getty Images

 10年前、日本企業のエコ度は間違いなく世界一だった。70年代の石油危機で政府と企業は省エネに駆り立てられ、京都議定書に従い率先して二酸化炭素(CO2)排出量を削減した。世界一早く家電リサイクルに取り組んだのも日本企業だ。

本ランキングでも上位25社のうち7社は日本企業。だが過去の調査と比較すると、顔触れには変化も見える。最大の変化は、アメリカ企業の台頭だ。法律さえ守れば環境などどうでもいいという態度だったアメリカ企業が、「環境を売る」戦略へ180度転換した。

07〜08年の原油価格の高騰でさすがの米消費者も省エネに目覚めたこと、08年の金融危機後に発足したオバマ政権が景気対策として打ち出したグリーン・ニューディール政策で環境関連の投資が優遇されたことなどが背景にある。...本文続く

──ここから先は2月2日発売の『ニューズウィーク日本版』 2011年2月9日号をご覧ください。
<デジタル版のご購入はこちら
<iPad版、iPhone版のご購入はこちら
<定期購読のお申し込みはこちら
 または書店、駅売店にてお求めください

 
いま地球で最も環境に優しい企業は?──独自調査に基づき世界の大企業100社の「エコ度」を採点したカバー特集「世界最強ランキング エコ企業100」では「世界に猛追される日本企業の環境力」のほか、
■世界の最強エコ企業100社ランキング
■地球を守る10のアイデア
■それでもCO2は削減できる
など、環境対策の新しいアイデアを満載しています。

併せて
■「アップルの次の一手は『おサイフケータイ』」、
モスクワ空港自爆テロの背景にあるプーチン弾圧の構図に迫る
■「カフカスより憎しみを込めて」もどうぞ
<最新号の目次はこちら

[2011年2月 9日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米中国防相会談、米の責任で実現せず 台湾政策が要因

ワールド

ロシア新型ミサイル攻撃、「重大な激化」 世界は対応

ビジネス

米国株式市場=上昇、ダウ・S&P1週間ぶり高値 エ

ビジネス

NY外為市場=ドル1年超ぶり高値、ビットコイン10
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中