コラム

爆売れゲーム『黒神話:悟空』も、中国の出世カルチャーから自由になれない

2024年09月26日(木)10時23分
ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)

ポイント

西遊記
明代の長編小説。呉承恩作。唐の玄奘三蔵が孫悟空、沙悟浄、猪八戒を連れ、妖怪と戦いながら天竺へ仏典を取りに行く話。『三国志演義』『水滸伝』『金瓶梅』と共に四大奇書の1つ。

金箍
緊箍児(きんこじ)とも。釈迦に捕まり五行山に封じられた孫悟空は三蔵の弟子になったが、悪行が止まらないため、観世音菩薩が三蔵に呪文を唱えると頭を締め付けるこの金輪を渡した。


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プロフィール

風刺画で読み解く中国の現実

<辣椒(ラージャオ、王立銘)>
風刺マンガ家。1973年、下放政策で上海から新疆ウイグル自治区に送られた両親の下に生まれた。文革終了後に上海に戻り、進学してデザインを学ぶ。09年からネットで辛辣な風刺マンガを発表して大人気に。14年8月、妻とともに商用で日本を訪れていたところ共産党機関紙系メディアの批判が始まり、身の危険を感じて帰国を断念。以後、日本で事実上の亡命生活を送った。17年5月にアメリカに移住。

<トウガラシ>
作家·翻訳者·コラムニスト。ホテル管理、国際貿易の仕事を経てフリーランスへ。コラムを書きながら翻訳と著書も執筆中。

<このコラムの過去の記事一覧はこちら>

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