コラム

中国の文化人・エリート層が「自由と文化」を求め日本に続々、本当の日中友好は逃亡者がつくる

2024年05月18日(土)21時02分
ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)

ポイント

朱舜水 しゅ・しゅんすい。明末清初の儒学者。現在の浙江省出身。明王朝の復興運動に失敗した後、1659年に日本に亡命・帰化。徳川光圀に招かれ、国家意識を特色とする水戸学に影響を与えた。

隠元隆琦 いんげん・りゅうき。明末の僧。1654年来日。禅宗・黄檗宗の開祖。徳川家綱に謁見し、山城国(京都府)宇治に土地を与えられ、万福寺を開く。インゲン豆は隠元が明から持ち込んだ。

プロフィール

風刺画で読み解く中国の現実

<辣椒(ラージャオ、王立銘)>
風刺マンガ家。1973年、下放政策で上海から新疆ウイグル自治区に送られた両親の下に生まれた。文革終了後に上海に戻り、進学してデザインを学ぶ。09年からネットで辛辣な風刺マンガを発表して大人気に。14年8月、妻とともに商用で日本を訪れていたところ共産党機関紙系メディアの批判が始まり、身の危険を感じて帰国を断念。以後、日本で事実上の亡命生活を送った。17年5月にアメリカに移住。

<トウガラシ>
作家·翻訳者·コラムニスト。ホテル管理、国際貿易の仕事を経てフリーランスへ。コラムを書きながら翻訳と著書も執筆中。

<このコラムの過去の記事一覧はこちら>

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