プレスリリース

要介護5認定の認知症患者が思い出のディスコで一夜を過ごす挑戦へ 訪問介護のRefineがサポート

2025年01月31日(金)18時00分
訪問介護等を行う合同会社Refine(所在地:東京都中央区)は、2025年2月3日(月)、認知症を発症し要介護5認定を受ける当社サービスをご利用中の"あけみさん"が、「ディスコに行きたい」という夢を叶えるため、クラブ・ディスコ『マハラジャ六本木』で一夜を過ごすチャレンジを行うことを発表いたします。


■願いを叶えることで、生きる意欲や幸福感を向上させたい
あけみさん、77歳、東京都在住。
8年前に検診で乳がんが見つかり手術を受ける。程なくして認知症を発症。以後、乳がんの経過は良いものの、日常的な会話もままならず、要介護5の認定を受けて車椅子の生活を送っている。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/424951/LL_img_424951_1.jpg
左から、私(看護師)、あけみさん、美容師さん

そのような状況の中、2月3日(月)、あけみさんは六本木のクラブ・ディスコ『マハラジャ六本木』に特別な夜を過ごしに行く。

国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)となる2025年を迎えた。高齢化がさらに進む中、介護や医療の現場においては安全が最優先される一方、高齢者自身の希望や夢までには手が回らないのが現状だ。しかし、その願いを叶えることで、生きる意欲や幸福感が大きく向上し、症状も改善する事例が増えている。


■きっかけは「美容院に行きたい」の一言、しかしスタッフは全員猛反対
看護師として介護にあたっていた私に、あけみさんがふと漏らした「美容院に行きたい」という言葉がきっかけだった。デイサービスのシャンプーではなく、美容院で髪を洗ってほしいと。
あけみさんはコミュニケーションをとることも困難な要介護5であり、首が曲がったままという身体の障害から、美容院のシャンプー台に座ることもできないという状況だったため、5年以上美容院には行っていなかった。
私が手配するから行きましょうと応えた。しかし待っていたのは、訪問看護の管理者をはじめ、リハビリの理学療法士さんを含めたスタッフ全員からの猛反対だった。

安全ということを考えたら何もしないことが一番安全。でも私は彼女の願いを叶えたい、危ないことは全部取り払って無理を突破するのが私の役割と、緊急時の対応、薬の調整、送迎の手配など、介護の皆さんにひとつひとつ説明して、ご主人の承諾が得られたら行くことを決めた。
ご主人は「彼女の思いに応えたいから連れて行ってください」と即決。様々なリスクがあることも伝えたが、危険があっても彼女の願いに応えたいと。


■「あの場じゃなきゃ...」 目指すは懐かしの"ディスコ"
そして当日、いざ洗面台へ。最初は怖がっていたけれど、手を握って大丈夫だよって声をかけ続けていたら、ゆっくり力が抜けていって、曲がっている首が伸びてシャンプー台にはまった。
驚いたのは、会話が成り立ち始めたことだ。髪の毛をカットして整え、きれいになった自分の姿を鏡で見て、彼女は「ディスコに行きたい」と新たな夢を語り始めた。
彼女は主にファッションショーのモデルとして活躍していた方。好きだったんですかと聞いたら、「私はずっと六本木のディスコで遊んでいたのよ」と。じゃあ家で音楽流しましょうって提案したら、「家で流しても雰囲気は出ない。あの場じゃなきゃ」と。そこで、今度はそこ探しましょうとご主人に聞いたら、「連れて行ってください」と笑顔で答えた。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/424951/LL_img_424951_2.jpg
曲がったままの首が伸びてシャンプー台へ

■仕舞い込んだ願いを叶えたい
人は高齢になって身体が弱り、様々な身体の制限や不具合をかかえると気持ちも弱くなっていく。そして残り少ない日々は、夢や希望よりも諦めの気持ちで占められていく。
しかし、あけみさんの願いを実現する取り組みは、身体の制限や不具合があっても、仕舞い込んだ願いを叶えることが本人に大きな力を与え、家族や関係者にも希望と大きな感動を与えることを証明した。
私はこれからも、このような「やりたい」を叶える取り組みを広げ、高齢者が笑顔と輝きを取り戻せる社会の実現を目指していきたい。

さぁ、2月3日。いざマハラジャへ。


■実施情報
●日時:2025年2月3日(月)19:00~
●場所:クラブ・ディスコ『マハラジャ六本木』
(東京都港区六本木6-1-3 六門ビル6F)
●概要:要介護認定5のあけみさんがディスコの一夜を過ごす特別なひととき


■会社概要
会社名 :合同会社Refine
本社 :〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目22番11号
担当者 :廬梨華(女へんに華 / ロ・リファ)
事業内容:看護師、介護サポート、訪問介護、新宿区特定保険指導員


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

政策金利、今年半ばまでに中立金利到達へ ECB当局

ビジネス

米四半期定例入札、発行額据え置きを予想 増額時期に

ビジネス

独小売売上高指数、12月前月比-1.6% 予想外の

ワールド

トランプ氏の米国版「アイアンドーム」構想、ロシアが
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 9
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 10
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中