スメハラを防げ──活性化する日本の「におい対策」市場
靴のにおいを半年間消し去る「魔法の粉」
最後に、夏に向けたにおい対策で忘れてはならないものがある。足のにおいだ。そのメカニズムは、高温多湿な靴の内部で発生する汗と、足から剥がれ落ちた角質がバクテリアを増殖させるというもの。
夏の暑さで蒸れた靴、それも、気軽に洗うことができない革靴のにおいに悩んでいる人も多いのではないか。
そんな靴のにおいには「モアビビ魔法の粉(グランズレメディ)」が効果的なようだ。
これは、20年以上にニュージーランドで発売され、その高い消臭効果により現在では世界各国で発売されているという消臭剤。環境先進国であるニュージーランドの通産省からMSDS(成分安全保障書)の発行を受けた、鉱物由来の天然素材を主成分とする消臭剤である。
使用方法は実に簡単。この"魔法の粉"を付属のスプーン1杯分(約0.5g)靴に散布し、軽く振って全体に行き渡るようにするだけ。これを毎日続けると徐々に靴の中が除菌・消臭され、約1週間後にはにおいが消え去り、その効果は最長6カ月間継続されるという。
筆者の革靴で実際に体験してみた。3年間履き続けている愛用の1足に鼻を近づけてみると、やんわりながら有機的なにおいを放っている。そこへ「モアビビ魔法の粉(グランズレメディ)」を散布すると、驚くことに翌日にはにおいが半減。早くも5日後には、においが完全に消え去っていた。
革靴だけでなく、スニーカーにブーツなど、あらゆるシューズに使用が可能だ。最長半年間の効果に加え、靴内部を抗菌化するため、その後も菌が増殖しづらい靴になり、においの発生を抑制してくれるという。
夏場に1日中革靴を履き続けるサラリーマンには、欠かせない消臭アイテムとなりそうだ。