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「乳児はへその緒を割れた石で切られ」 戦争から逃れても、気候災害でさらなる絶望へ...難民の悲惨な現実
2024年11月22日(金)17時17分
その大半は避難民を受け入れている国々だ。猛暑の日も著しく増加し、50年までにほとんどの難民居住地やキャンプで猛暑に見舞われる日数が2倍になるという。強制的に避難させられた人々の半数近くが紛争と気候変動の悪影響の両方の重荷を背負っている。
グレース・デュロングさん(筆者撮影)
南スーダンの紛争から逃れたグレース・デュロングさんは幼少期の大半を有刺鉄線に囲まれたカクマ難民キャンプ(ケニア北部)で過ごした。プラスチックのシェルター、トイレにはひどいにおいが充満していた。「祖国の戦争で両親からも周囲からも先祖からも引き離されました」
へその緒を割れた石で切られる乳幼児たち
故郷での居場所を奪われた後、グレースさんは何度も過酷な洗礼を受けた。干ばつに見舞われ、カクマにたどり着くまで酷暑に襲われた。「カクマは私に家を与えてくれると思いましたが、結局は私が受けた教育以外はすべて一時的なものに過ぎませんでした」
住み家を追われ、唇やつま先が乾いてひび割れた。あきらめるか、希望を持ち続けるかの選択を迫られた。「私はよくフライパンから火に移ったと言います。難民には逃げ場がありません。ある方向に逃げればある危険に遭遇し、別の方向に逃げればまた別の危険に遭遇するのです」
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