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スレート誌人生相談員 人生相談からアメリカが見える
【人生相談】私はゲイ「ハンサムないとこと一線を越えそうです」
PHOTO ILLUSTRATION BY YUKAKO NUMAZAWA, PHOTOS BY Hirurg-iStock/Mixmike-iStock
<15年ぶりの再会。すぐに打ち解け、夜を徹して酒を飲み、そのうち彼はベタベタと私の体に触れてくるようになり──。スレート誌人生相談員リッチ・ジャズウィアックのアドバイスは?>
Q:最近、親族の結婚式でいとこと約15年ぶりに再会しました。彼は20歳代前半で私は30歳代前半です。子供の頃の彼にとって私は尊敬の対象で、よく彼の相手をしたものですが、私が大学に進学してから付き合いは絶えていました。彼も家を出て進学し、かなりの収入があります。ハンサムな大人の男になっていて驚きました(私も男で、ゲイであることを親族は知っています)。
いとことはすぐに打ち解けて、夜を徹して酒を飲みました。そのうち彼はベタベタと私の体に触れてくるようになり、性的指向についての悩みを口にし、「その点について話す」ために私の家に来たいと言いだしました。
彼の力にはなりたいけれど、互いに魅力を感じている節もあり、今度会ったらベタベタするだけでは済まないように思います。そうなれば親族は大騒ぎでしょうし、私も相手が子供時代に面倒を見ていたいとこなので、後ろめたさも感じます。私は彼を支え、一定の距離を置いた付き合いをすべきでしょうか?
A:一線を越えることなく彼を支えてあげることは可能ですし、そうすることをお勧めします。
それはいとこだからではなく、約10歳もの年齢差があって、子供時代の彼にとってあなたが尊敬の対象だったからです。彼にとってあなたは一種の権威的な存在です。大人になったばかりの彼の脳は今も発達の途上にあります。彼の自己受容の過程をこれ以上、混乱させる危険を冒すのはやめましょう。
男性は同性との初めての性行為の後には自分自身に戸惑うことがよくありますが、相手があなたであれば混乱に拍車が掛かるかもしれません。彼があなたの言うようにセクシーな男性なら、手ほどきしてくれる別の相手を見つけられるはずです。私がこれだけ慎重なのは、下半身ではなく理性でこの状況を吟味することができる立場にあるからです。
©2019 The Slate Group
<2019年11月19日号掲載>
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