タイ輸出、今年は目標以上の増加も 対米交渉で課題も＝財務相

　４月２５日、タイのピチャイ財務相は、今年の輸出伸び率は目標を上回る可能性があるものの、米国とタイ双方に利益となる関税協定に向け政府が交渉を進める中で課題が浮上していると述べた。タイ中部ナコンパトムのコメ農家、１８日撮影（２０２５年　ロイター／Chalinee Thirasupa）

[バンコク ２５日 ロイター] - タイのピチャイ財務相は２５日、今年の輸出伸び率は目標を上回る可能性があるものの、米国とタイ双方に利益となる関税協定に向け政府が交渉を進める中で課題が浮上していると述べた。

ピチャイ氏はビジネスセミナーで「今年の輸出はなお目標水準になるか、若干上回るだろう。波乱含みかもしれないが、悪くはない」と指摘した。

政府は今年の輸出が２─３％増加すると予想している。

しかし、トランプ米大統領による「相互関税」政策が一時停止中の７月までに関税引き下げ交渉が成立しなければ、タイは米国から３６％の輸入税を課されることになる。

一方でピチャイ氏はゴム手袋、タイヤ、飼料の対米輸出について、米関税の影響をはるかに強く受けている中国製品に代わって輸出が伸びる見込みだと述べた。