米軍、イエメン攻撃の詳細公表制限へ 「作戦上の安全」理由

4月27日、 米軍は27イエメンでの軍事攻撃の具体的な詳細を公表しない方針を明らかにした。イエメン・サナアで27日撮影(2025年 ロイター/Khaled Abdullah)
Kanishka Singh
[ワシントン 27日 ロイター] - 米軍は27日、イエメンでの軍事攻撃の具体的な詳細を公表しない方針を明らかにした。「作戦上の安全を守る」ためとしている。
トランプ米大統領は3月、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する大規模な軍事攻撃を指示。米政権はフーシ派が紅海での商戦攻撃をやめるまで軍事作戦を継続するとしている。
今月中旬にはフーシ派の燃料供給源を断つためイエメン西部の港を攻撃。フーシ派が運営する保健省によると、74人が死亡した。
人権団体は民間人の犠牲に懸念を示し、民主党上院議員3人は24日、ヘグセス国防長官に民間人死者について説明を求める書簡を送った。同長官はイエメン攻撃計画の議論に通信アプリ「シグナル」を使っていたことでも批判を浴びている。
米中央軍は声明で「作戦上の安全を守るため、現在進行中あるいは将来の作戦の詳細を公表することを意図的に制限している」とし、実施した作戦や将来行う作戦の具体的な内容を公表しない方針を示した。
その上で、3月中旬以降に800以上の標的を攻撃し、数百人のフーシ派戦闘員や多数のフーシ派指導者を殺害するとともに、同組織の施設を破壊したと述べた。