ハマス、ガザ紛争終結へ人質全て解放の用意表明 イスラエル案拒否

4月17日、イスラム組織ハマス幹部のハリル・ハイヤ氏は、パレスチナ自治区ガザでの戦争を終結させ、イスラエル人の人質全員とイスラエルに収監されているパレスチナ人を交換する包括的な取引をハマスは望んでいると述べ、暫定的な停戦に関するイスラエルの提案を拒否した。写真は2024年10月、イエメンのサヌアで、ヒズボラとガザ住民への支持を示す集会。スクリーンにはハリル・ハイヤ氏が映る(2025年 ロイター/Khaled Abdullah)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 17日 ロイター] - イスラム組織ハマス幹部のハリル・ハイヤ氏は、パレスチナ自治区ガザでの戦争を終結させ、イスラエル人の人質全員とイスラエルに収監されているパレスチナ人を交換する包括的な取引をハマスは望んでいると述べ、暫定的な停戦に関するイスラエルの提案を拒否した。
ハマス側交渉チームを率いるハイヤ氏はテレビ演説で、ハマスは暫定的な取引にはもう応じないと表明した。
イスラエルが受け入れる可能性は低く、先月再開された壊滅的な攻撃の終結をさらに遅らせる可能性がある。
ハイヤ氏は代わりに戦争終結、パレスチナ人収監者の解放、ガザ再建と引き換えに、ハマスが拘束している残りの人質を全て解放する「包括的なパッケージの交渉」に直ちに取り組む用意があると述べた。
「ネタニヤフ首相とイスラエル政府は、人質全員を犠牲にしても絶滅と飢餓の戦争を続けるという自らの政治的意図を隠すために、部分的合意を利用している」と批判。ハマスはこの政策に関与しないと語った。
仲介国エジプトは先月に決裂した1月の停戦合意の復活に向け取り組んでいるが、イスラエルとハマスは非難の応酬を繰り広げており、進展の兆しはほとんど見られていない。
地元保健当局によると、ガザでは17日、イスラエル軍の空爆により、女性や子どもを含む少なくとも32人のパレスチナ人が死亡した。