ローマ教皇、療養中に刑務所訪問 復活祭控え受刑者に祝福

両肺炎から回復中のローマ教皇フランシスコ(88)は、復活祭前の聖木曜日である4月17日、イタリアで最も過密な刑務所の一つであるローマのレジナ・チェリ刑務所を予告なく訪問し、受刑者らを祝福した。Vatican Media提供写真(2025年 ロイター)
Joshua McElwee
[バチカン市 17日 ロイター] - 両肺炎から回復中のローマ教皇フランシスコ(88)は、復活祭前の聖木曜日である17日、イタリアで最も過密な刑務所の一つであるローマのレジナ・チェリ刑務所を予告なく訪問し、受刑者らを祝福した。
教皇は12年の在位期間で最大の健康危機から回復しつつあり、完治まで2カ月の療養を勧告されているが、公の場に姿を見せる機会が徐々に増えている。
この日訪れた刑務所はバチカン(ローマ教皇庁)から車で5分ほどの距離にあり、側近が押す車いすで訪問、警備員や職員に拍手で迎えられた。
30分余りの滞在で70人ほどの受刑者と面会し、「皆さんの近くにいたかった。皆さんとご家族のためにお祈りします」と述べたという。公の場に姿を見せた直近2回と同様、酸素チューブを使わず自力で呼吸していた。
教皇は2013年の即位以来、刑務所訪問を続けており、しばしば聖木曜日に行っている。