米国はパナマ運河を中国の影響力から取り戻す=ヘグセス国防長官

4月8日、ヘグセス米国防長官は訪問先の中米パナマの首都パナマ市で、米国はパナマ運河を中国の影響力から取り戻すと述べた。写真左はパナマを訪問したヘグセス氏(2025年 ロイター/Aris Martinez)
Phil Stewart
[パナマ市 8日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は8日、訪問先の中米パナマの首都パナマ市で、米国はパナマ運河を中国の影響力から取り戻すと述べた。パナマ政府関係者との会談後、米国の支援で改修された市の港湾でスピーチした。
米国防長官のパナマ訪問は数十年ぶり。ヘグセス氏は中国が企業による商業関係を利用してスパイ活動を行うことを許容しないと発言した。
「われわれは協力してパナマ運河を中国の影響力から取り戻す。中国はパナマ運河を建設しなかった。この運河を運営しているのは中国ではないし、中国にこの運河を武器として利用させることもない」と強調した。「われわれはパナマ政府と共に率先してパナマ運河の安全を守り、全ての国が利用できるようにする」と述べた。
また、米軍基地を訪問した際に、米軍とパナマ治安部隊に対し、パナマ運河は「要衝」との認識を示し、米軍が関与を強めるべきとの考えを示した。
「中国共産党はパナマ運河の支配をさらに強めようと計画しているが、われわれの監視下ではそれを許さない」と述べ、「われわれは協力関係をさらに強化していく」と表明した。
ヘグセス氏はパナマのムリーノ大統領らと非公開の会談を行い、その後パナマ運河を視察した。
トランプ米大統領はパナマ運河を取り戻すと発言しており、必要であれば軍事力の行使もあり得るとの考えを示している。
ヘグセス氏は今回の訪問で強硬な姿勢を示しつつも、トランプ氏の発言に不安を感じている国民に対して一定の安心感を与えるように調整されているようだった。
しかし、戦略国際問題研究所のアメリカ大陸プログラムディレクター、ライアン・バーグ氏は、パナマにおける米国の広報活動という面では成功しなかったとの見方を示した。
パナマの中国大使館は声明で「中国はパナマ運河の管理や運営に関与したことはなく、運河にかかわる事柄に干渉したこともない」と主張した。
「歴史上、パナマ運河が遮断されたのは米国の侵攻が唯一の事例だ」と指摘し「運河の中立と繁栄を本当に守っているのは誰なのか。誰が運河を取り戻せと叫び続けているのか。 運河に対する本当の脅威は誰なのか」と問いかけた。
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