ニュース速報
ワールド

カナダ企業・消費者、今後1年の景気後退観測が大幅上昇=中銀調査

2025年04月08日(火)10時52分

カナダ銀行(中央銀行)が7日公表した四半期調査によると、企業や消費者の間で向こう1年間に景気後退に陥るとの見方が大幅に強まった。写真は中銀で2011年に撮影(2025年 ロイター/Chris Wattie)

[オタワ 7日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)が7日公表した四半期調査によると、企業や消費者の間で向こう1年間に景気後退に陥るとの見方が大幅に強まった。トランプ米大統領が打ち出した関税や他国の対抗措置によって先行き不透明感が広がっている。

今後1年間に景気後退を予想した企業の割合は32%と、過去2四半期の15%から上昇。消費者に対する調査では66.5%が景気後退を予想し、前四半期から20%ポイント上昇した。

今回の調査が実施されたのは2月で、トランプ氏が今月2日にほぼ全ての貿易相手国に対する関税を発表する前だった。

調査では約4割の企業が、関税が導入されれば売上高の伸びが減速すると予想し、製造業部門の輸出企業は今年の売上高見通しを下方修正した。

多くの企業が投資や雇用計画を保留したことも示され、採用意向はコロナ禍期間の水準を下回った。

調査によると、企業は投入価格上昇がさらに減速するとは予想しておらず、インフレ圧力が高まる可能性を示唆した。

65%の企業は広範な関税が導入された場合、コストが上昇すると予想。販売価格を引き上げると回答した企業は全体の4割に上った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB、金利維持し一段の情報待つ必要 不確実性踏ま

ワールド

米国務長官と中東担当特使が訪欧、17日に米仏外相会

ビジネス

米3月小売売上高1.4%増、約2年ぶり大幅増 関税

ワールド

19日の米・イラン核協議、開催地がローマに変更 イ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 2
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気ではない」
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「話者の多い言語」は?
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 7
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 8
    NASAが監視する直径150メートル超えの「潜在的に危険…
  • 9
    あまりの近さにネット唖然...ハイイログマを「超至近…
  • 10
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 1
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 2
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 3
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 4
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 5
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 7
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 10
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中