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トルコで連日抗議デモ、過去10年で最大規模 集会禁止でも続行へ

2025年03月26日(水)11時59分

 3月25日、トルコ最大都市イスタンブールのイマモール市長逮捕を受け、過去10年で最大規模の抗議活動が連日行われる中、参加者らは警察との衝突や当局による拘束にもかかわらず反政府デモを続ける構えだ。写真は抗議活動の様子。トルコのイスタンブールで撮影(2025 ロイター/Umit Bektas )

Jonathan Spicer Huseyin Hayatsever

[イスタンブール 25日 ロイター] - トルコ最大都市イスタンブールのイマモール市長逮捕を受け、過去10年で最大規模の抗議活動が連日行われる中、参加者らは警察との衝突や当局による拘束にもかかわらず反政府デモを続ける構えだ。

エルドアン大統領は24日、こうした「ショー」は終わると一蹴したが、先週のイマモール氏拘束以降、数十万人の市民が毎晩、トルコ各地で広場や路上、大学のキャンパスに集まり、「反エルドアン」のスローガンを叫ぶとともに、イマモール氏の釈放や正義などを訴えている。

集会禁止措置にもかかわらず、デモは夜遅くまで行われ、警察は警棒や催涙スプレーを使用。1400人以上を拘束している。

イスタンブールのサラチャネ公園で毎晩行われている大規模デモでは、多くの人が野党指導者らの演説に声援を送った。最大野党、共和人民党(CHP)は25日が同公演でのデモ最終日になるとしているが、参加者らは抗議活動を毎日続けるとロイターに語った。CHPのオゼル党首は他の場所で集会を続けるとしている。

エルドアン氏は25日、「われわれの街を恐怖に陥れ、この国を混乱の地に変えようとする者に行き場はない。彼らが選んだ道は行き止まりだ」と述べた。

ロイター
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