原油先物は小動き、トランプ関税の影響を注視

3月25日、原油先物価格は小動き。投資家はトランプ米政権による関税の影響を見極めようとしている。写真はボリビアのクアトロ・カニャーダスにあるガソリンスタンドで11日撮影(2025 ロイター/Ipa Ibanez)
[東京 25日 ロイター] - 原油先物価格は小動き。投資家はトランプ米政権による関税の影響を見極めようとしている。
0121GMT(日本時間午前10時21分)時点で、北海ブレント先物は0.01ドル高の1バレル=73.01ドル。米WTI先物も0.01ドル高の69.12ドル。
トランプ米大統領は24日、ベネズエラから石油やガスを輸入する国に対し、25%の関税を課すと表明。同日の両指標は1%以上上昇した。
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ニッセイ基礎研究所上席エコノミストの上野剛志氏は、トランプ大統領のさまざまな関税措置が経済を減速させ、石油需要を抑制するとの懸念がある一方、ベネズエラやイランの石油に対する米国の制裁強化が供給を制約するとの見通しもあり、大きなポジションを取ることを困難にしていると指摘。WTIは今年いっぱいは70ドル前後で推移し、米国などがドライブシーズンに入れば季節的な上昇を見せる可能性があると述べた。
米政府は20日、イラン産原油取引に絡む新たな制裁を発表した。