英政府、低所得者住宅建設に20億ポンド拠出へ 29年までに1.8万戸

3月25日、英政府は、計150万戸の住宅提供を通じた経済支援策の一環として、イングランドで最大1万8000戸の低所得者向け住宅を建設するとして、20億ポンド(25億8000万ドル)を拠出すると表明した。写真は英ロンドンの金融街と住宅。1月撮影(2025 ロイター/Hannah McKay)
[ロンドン 25日 ロイター] - 英政府は25日、計150万戸の住宅提供を通じた経済支援策の一環として、イングランドで最大1万8000戸の低所得者向け住宅を建設するとして、20億ポンド(25億8000万ドル)を拠出すると表明した。
2027年3月に着工し、29年までの完成を目指すという。
スターマー首相率いる労働党は住宅建設を成長戦略の中心に据えており、住宅価格高騰を引き起こしている慢性的な住宅不足を解消するため、建設加速に向けて改革を打ち出した。
レイナー副首相兼住宅担当相は、イングランド中部の低所得者向け住宅建設現場を視察し、「この投資により手頃な住宅が数千戸建設され、労働者や家族が安全な住宅に住むとともに、住み替えサイクルに組み込まれるようになる」と述べた。
24日に公表された公式データによると、24年の平均住宅価格はフルタイム労働者の平均収入の7.7倍。今月末には、初回購入者や安価な住宅の購入者を対象とする一時的な税制優遇措置が終了する。