OPECプラス、5月も予定通り増産する公算大きい=関係者

3月24日、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、5月も4月に続いて予定通り増産を実施する公算が大きい。写真はOPECのロゴ。2023年11月、ウィーンで撮影(2025年 ロイター/Leonhard Foeger)
[ロンドン/モスクワ 24日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、5月も4月に続いて予定通り増産を実施する公算が大きい。原油価格が安定しているほか、一部加盟国が合意水準を超える生産を相殺する減産に動くことなどが理由だ。4人の関係者がロイターに明かした。
計画によるとOPECプラスは5月に日量13万5000バレルの増産に動く。2022年以来進めてきた協調減産の巻き戻しを2カ月連続で行う形だ。
OPECプラスは20日、これまでの生産量が合意水準を超過してきた7カ国が、埋め合わせのために今月から2026年6月まで追加減産をする計画を発表。関係者の1人は、この計画によってOPECプラス全体で月次の増産を継続しやすくなるはずだとの見方を示した。
エナジー・アスペクツ創業者のアムリタ・セン氏は、原油在庫が低水準にとどまっていることや、需要が拡大する夏を迎える点などから、減産巻き戻しを推進することができると分析している。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ヘリマ・クロフト氏は「多くの市場参加者がこの段階で(OPECプラスの)正式な増産見送りを想定しているとは思わない。真の問題は新たな超過生産の埋め合わせ計画が予定される増産分をどのぐらい相殺するかになるだろう」と述べた。
OPECプラスは4月5日に次回の閣僚会合を開く。