ニュース速報
ワールド

ロシア・ウクライナ、攻撃の応酬 「石油施設で火災」「民間人死傷」

2025年03月25日(火)02時41分

ロシア南部クラスノダール地方にあるカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)へのウクライナ軍の無人機(ドローン)攻撃で発生した火災は、5日目に入っても消火作業が続いている。写真は23日、ウクライナのヘルソン地域で撮影(2025年 ロイター/Ivan Antypenko)

[モスクワ 24日 ロイター] - ロシア南部クラスノダール地方にあるカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)へのウクライナ軍の無人機(ドローン)攻撃で発生した火災は、5日目に入っても消火作業が続いている。

ロシアは3月19日のドローン攻撃の背後にウクライナがいると非難し、エネルギー施設への攻撃に関する停戦提案に違反していると述べている。

この施設には先月にも無人偵察機による攻撃があり、世界市場における石油供給減少の懸念につながった。

今回の攻撃は、トランプ米政権がロシアとウクライナ間の停戦仲介を試みる中で発生した。これまでのところCPC経由の輸送は中断されていない。

地元行政当局によるテレグラム投稿によると、火災の被害は23日夕方時点で約2000平方メートルに及んでいる。

これとは別に、ロシア国防省は24日、ウクライナが3月22日にベルゴロド州のガス施設をドローンで2回で攻撃し、設備に損害を与えたと発表した。同施設が稼働を継続しているかどうかについては言及しなかった。

さらに、ウクライナ軍は3月23日にもクリミア半島のグレボフスコエ・ガスコンデンセート田への攻撃を試みたが、ロシア軍がこれを撃退したとも発表した。

一方、ウクライナ側は、ロシアのミサイル攻撃により北東部スムイで学校と病院に攻撃があり、13人の子供を含む少なくとも74人が負傷したと明らかにした。

ウクライナのシビハ外相は「ロシアは、ウクライナの主要都市の人口密集地域に残忍な攻撃を遂行しながら平和を語っている」と批判。「ロシアは平和について空虚な発言をするのではなく、民間人に対する戦争を終わらせなければならない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国最大野党の李代表に逆転無罪判決、大統領選出馬に

ビジネス

独VWの筆頭株主ポルシェSE、投資先の多様化を検討

ビジネス

日産、25年度に新型EV「リーフ」投入 クロスオー

ビジネス

通商政策など不確実性高い、賃金・物価の好循環「ステ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 3
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取締役会はマスクCEOを辞めさせろ」
  • 4
    「トランプが変えた世界」を30年前に描いていた...あ…
  • 5
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 6
    トランプ批判で入国拒否も?...米空港で広がる「スマ…
  • 7
    「悪循環」中国の飲食店に大倒産時代が到来...デフレ…
  • 8
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 9
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 10
    老化を遅らせる食事法...細胞を大掃除する「断続的フ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 10
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中