ウクライナ国鉄がロシアを暗に非難、大規模サイバー攻撃巡り
[キーウ 24日 ロイター] - ウクライナ国鉄「ウクルザリズニツャ」は24日、オンラインシステムが大規模なサイバー攻撃を受けたと明らかにした。列車の運行には影響は出ていないという。テレグラムで明らかにした。
23日に最初の障害の報告が入った。ウクライナ国鉄は利用者にシステム障害が発生したと通知し、駅や列車内で切符を購入するよう呼びかけた。
同国鉄は誰が攻撃の背後にいるのかについては明言しなかったものの、2022年の侵攻以来、ドローン(無人機)やミサイルでウクライナの鉄道を定期的に攻撃しているロシアを暗に非難した。
匿名を条件に語ったウクライナの治安当局者によると、ロシアはサイバー攻撃によりウクライナ国民に心理的圧力を与え、社会的・政治的状況を不安定にすることを意図しているとみられる。
復旧作業を続けているが、24日もバックアップシステムが回復するまで切符は駅や車内での販売となる。
2022年のロシアによる侵攻を受け、列車は重要な輸送手段となっている。同国鉄は武器や装備品を輸送する際の主要ルートでもある。