ニュース速報
ワールド

ロシアのG7復帰ない、ドイツ財務相がトランプ案を否定

2025年02月25日(火)16時05分

 ドイツのクキース財務相(写真)はロイターのインタビューで、トランプ米大統領の提案通りにロシアが主要7カ国(G7)の枠組みに復帰することはないだろうという見解を示した。写真は24日、ベルリンで撮影(2025年 ロイター/Christine Uyanik)

Christian Kraemer Maria Martinez Christine Uyanik

[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツのクキース財務相はロイターのインタビューで、トランプ米大統領の提案通りにロシアが主要7カ国(G7)の枠組みに復帰することはないだろうという見解を示した。

トランプ氏は13日、ロシアを主要8カ国(G8)の枠組みから除外し、G7としたのは誤りだったとの認識を示し、ロシアの復帰を望むと述べた。

クキース氏は「ロシアの残虐な侵略戦争に対するG7の非難は、特に3年がたった今、非常に明確だ」と述べ、トランプ氏の提案は必要な全会一致の同意を得られないだろうと指摘した。

また、G7は欧州で凍結されているロシア資産3000億ドルをウクライナの復興に充てる案について議論する可能性があるが、「議論は始まったばかりだ」とし、言及するのは時期尚早だと述べた。

複数の関係筋によると、ロシアは和平合意の一環として、これらの凍結資産について、一部をロシアの実効支配地域で使用することを条件にウクライナ復興への利用に同意する可能性がある。

クキース氏はまた、米国と欧州連合(EU)の貿易戦争は双方が交渉に前向きであることから回避できるとの見解を示した。

同氏は25日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、南アフリカ・ケープタウンに向かう。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

世界のLNG需要、40年までに60%増加へ=英シェ

ワールド

自公維が予算修正で正式合意、年度内成立へ道筋 「重

ビジネス

ビットコイン、1カ月ぶり9万ドル割れ イーサも急落

ビジネス

アングル:日本株にリバランス売り警戒、国内金利高で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チームが発表【最新研究】
  • 2
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映像...嬉しそうな姿に感動する人が続出
  • 3
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 4
    見逃さないで...犬があなたを愛している「11のサイン…
  • 5
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 6
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 5
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 6
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 7
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 8
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 9
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中