ウィトコフ米特使、中東を今週訪問 ガザ停戦の延長目指す
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トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は23日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を延長するため、中東を今週訪問すると明らかにした。写真はサウジアラビアのリヤドで18日撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Kanishka Singh
[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米政権のウィトコフ中東担当特使は23日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を延長するため、中東を今週訪問すると明らかにした。
1月19日に発効した3段階から成る停戦合意の第1段階が終わりに近づいている。双方が合意に違反したと互いを非難するなどしているが、停戦はおおむね維持されている。
ウィトコフ氏はCNNの番組で、「第1段階の延長が必要だ。今週、おそらく水曜日にその交渉で地域を訪問する。われわれは第2段階を開始して終了させ、さらに多くの人質解放を実現する適切な時間を持つことを期待している」と語った。
第1段階では、ハマスが人質33人を解放し、イスラエルも拘束している2000人近いパレスチナ人を釈放する。第2段階には残る約60人の人質の解放とイスラエル軍の完全撤退が含まれる。
停戦合意は22日、ハマスが繰り返し合意に違反しているとして、イスラエルが600人超のパレスチナ人釈放を遅らせたことから新たな障害に直面した。
ハマスの幹部は23日、停戦合意のさらなる段階を巡るイスラエルとの協議は、拘束されているパレスチナ人が合意通りに釈放されることが条件だと述べた。