トランプ政権、ＮＹ渋滞税の認可を撤回 ＭＴＡは提訴の構え

トランプ政権は１９日、ニューヨーク市マンハッタンの渋滞税の認可を取り消したと発表した。写真は１月撮影（２０２５年　ロイター/Adam Gray）

David Shepardson

［１９日　ロイター］ - トランプ政権は１９日、ニューヨーク市マンハッタンの渋滞税の認可を取り消したと発表した。同税は、交通渋滞の緩和と老朽化した公共交通機関の改修資金調達を目的として、１月５日に導入されていた。

同税は６０丁目以南への日中の乗用車の乗り入れに９ドル、トラックやバスには最大２１．６０ドルを徴収するもの。

ダフィー米運輸長官はこれを「ドライバーに無料道路の選択肢を与えず、高速道路でもない公共交通機関の費用として労働者からさらに代金を徴収する」制度だと批判した。

ニューヨーク市の公共交通機関を運営するＭＴＡ（メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ）は、同税が「渋滞を大幅に緩和し、交通量を減らして移動時間を短縮し、バスや緊急車両の速度を上げている」として、これを守るために訴訟を起こすと発表した。