米上院、国家情報長官にギャバード氏を承認 資質に疑問も
![](https://f.img-newsweekjapan.jp/headlines/images/world/2025/02/13/2025-02-13T020136Z_1_LYNXMPEL1C024_RTROPTP_3_USA-TRUMP-GABBARD.jpg)
米連邦議会上院は12日、国家情報長官にトゥルシー・ギャバード氏(写真右)を充てる人事を承認した。2月12日、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Patricia Zengerle
[ワシントン 12日 ロイター] - 米連邦議会上院は12日、国家情報長官にトゥルシー・ギャバード氏を充てる人事を承認した。
上院の採決は賛成52票、反対48票で、おおむね党の方針に沿った投票結果となった。共和党内では、党の重鎮マコネル議員だけが反対に回った。民主党員や無所属議員で賛成票を投じた者はいなかった。
国家情報長官は、米中央情報局(CIA)など情報機関を統括し、大統領に機密情報を報告する重要ポスト。ギャバード氏はそうした分野での経験がほとんどないことから、資質を疑問視する声が上がっていた。
もとは民主党に所属し、連邦下院議員などを務めた。2022年に民主党を離党して無所属となった。トランプ氏支持に転向し、24年に共和党に入党した。
米国の敵対国を支持すると受け止められる発言を過去にしたことや、約1000億ドルの予算を管理するのに十分な経験がないことに関して、超党派から適任性を巡り疑問の声が上がっていた。