イラン、トランプ氏の武力の威嚇は「無責任」 安保理に書簡
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イランは11日、トランプ米大統領による武力の威嚇は無責任で扇動的だと非難する書簡を国連安全保障理事会に提出した。写真はイランのイラバニ国連大使。2024年12月、ニューヨークの国連本部で撮影(2025年 ロイター/Kent Edwards)
Michelle Nichols
[国連 11日 ロイター] - イランは11日、トランプ米大統領による武力の威嚇は無責任で扇動的だと非難する書簡を国連安全保障理事会に提出した。
イランのイラバニ国連大使は書簡で、米紙ニューヨーク・ポストとFOXニュースのインタビューでのトランプ氏の発言に言及した。トランプ氏はインタビューで、イランを爆撃するよりも、同国の核兵器取得を阻止する取引をする方が望ましいとの見方を示した。
イラバニ氏は書簡で「こうした無責任で扇動的な発言は国際法と国連憲章に明白に違反している」とし、「いかなる侵略行為も深刻な結果を招き、全責任は米国が負うことになる」と警告。「イランはいかなる敵対行為に対しても、主権と領土の一体性、国益を断固として守る」と強調した。
その上で、トランプ氏の「暴言」を非難するよう安保理に求めた。
トランプ氏は先週、イランに対する「最大限の圧力」政策を復活させる大統領覚書に署名した。イランの核兵器保有を阻止するため、原油輸出を完全に停止させることを目指す。