タイ、次期中銀総裁の選考プロセスを3月に開始＝財務相

　２月１０日、タイのピチャイ財務相（写真）は、９月に５年の任期が終了するセタプット中央銀行総裁の後任を選出するプロセスを３月に開始すると発表した。詳細は明らかにしなかった。２０２４年５月、バンコクで撮影（２０２５年　ロイター/Chalinee Thirasupa）

Orathai Sriring　Kitiphong Thaichareon

[バンコク １０日 ロイター] - タイのピチャイ財務相は１０日、９月に５年の任期が終了するセタプット中央銀行総裁の後任を選出するプロセスを３月に開始すると発表した。詳細は明らかにしなかった。

ピチャイ氏はまた、中銀の理事長にソムチャイ元財務省事務次官を充てる人事を発表した。

理事長選出に当たる独立委員会は昨年、与党タイ貢献党に近いキティラット元財務相を理事長に選出したが、中銀総裁経験者やエコノミストらの反対を受けて撤回した経緯がある。

理事会は金融政策委員会の４人の委員を選ぶが、中銀の金利政策に直接介入することはできない。政府は繰り返し利下げを求め、中銀とたびたび対立してきた。