ディープシーク、個人情報を過度に収集 韓国情報機関が批判
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韓国の情報機関、国家情報院は、中国新興企業ディープシークが開発した生成AI(人工知能)アプリについて、「過度に」個人データを収集し、全ての入力データを自己学習のために利用していると批判した。写真は、同アプリを表示した画面。1月29日、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Hyunsu Yim
[ソウル 10日 ロイター] - 韓国の情報機関、国家情報院は、中国新興企業ディープシークが開発した生成AI(人工知能)アプリについて、「過度に」個人データを収集し、全ての入力データを自己学習のために利用していると批判した。
国家情報院は9日発表した声明で「他の生成AIサービスとは異なり、チャットの記録が転送可能であることが確認されている。個人を特定できるキーボードの入力パターンを収集し、volceapplog.comといった中国企業のサーバーと通信する機能がついている」と表明した。
また、ディープシークは広告主にユーザーデータへの無制限のアクセスを提供しており、韓国ユーザーのデータは中国のサーバーに保存されている。中国の法律では、中国政府がそうした情報にアクセスすることが可能という。
ディープシークが言語によって回答を変えているとも指摘。韓国語でキムチの原産地を尋ねると「韓国」と答えるが、中国語で尋ねると「中国」と答えると指摘した。
キムチの原産地を巡っては近年、韓国と中国のソーシャルメディアユーザーの間で論争が起きている。