ブラジル、インフレ目標達成には景気鈍化が不可欠=中銀議事要旨
ブラジル中央銀行は4日公表した議事要旨で、インフレ目標達成には経済活動の鈍化が不可欠だと強調、インフレ期待の不安定化と景気過熱は「極めて重大な」インフレリスクだと述べた。写真は中銀の建物。ブラジリアで昨年12月撮影(2025年 ロイター/Ueslei Marcelino)
Marcela Ayres
[ブラジリア 4日 ロイター] - ブラジル中央銀行は4日公表した議事要旨で、インフレ目標達成には経済活動の鈍化が不可欠だと強調、インフレ期待の不安定化と景気過熱は「極めて重大な」インフレリスクだと述べた。
「総需要の鈍化は、経済の需給バランス調整とインフレ目標への収束に不可欠な要素だ」と指摘した。中銀のインフレ目標は3%。
中銀は先週、政策金利を100ベーシスポイント(bp)引き上げ13.25%にするとともに、3月にも同じ幅の利上げを行う意向を示唆した。
議事要旨では、政府の財政枠組みと債務の持続可能性に対する市場の認識が、引き続き資産価格と見通しの「大きな」重しとなっていると指摘。
経済活動を注視していくとし、最近の通貨下落や通貨の乱高下を受け、為替の影響を注視する意向を示した。一段と不安定化しているインフレ期待の動向も監視すると表明した。
「労働市場は依然過熱しており、景気が減速しても、どの程度まで需要の鈍化や供給面の圧力を反映しているのか判断は難しく、物価にはさまざまな影響が出る」とした。