豪小売り売上高、第4四半期は前期比1％増 値引き効果で予想上回る

　２月３日、オーストラリア統計局が発表した２０２４年１２月の小売売上高は前月比０．１％減少した。写真はシドニーで２０１８年９月撮影（２０２５　ロイター／David Gray）

Wayne Cole

[シドニー ３日 ロイター] - オーストラリア統計局が３日に発表した２０２４年１２月の小売売上高は前月比０．１％減少した。一方、四半期ベースでは、値引き効果で売上高は増加した。

１１月はブラックフライデーの好調で小売り売上高は０．７％増加していたが、１２月はマイナスに転じた。ただ、アナリスト予想の０．７％減は上回った。

第４・四半期の小売売上高は、前年同期比１．０％増の１０５８億豪ドル（約６４９億３０００万米ドル）となり、予想の０．８％増を上回り、２０２２年序盤以来最大の伸びとなった。

下半期の数十億ドルの減税と補助金の一部を家計が消費にまわしたことや、値引きが売り上げ増に貢献した。

小売売上高は国内総生産（ＧＤＰ）を０．２％ポイント程度押し上げるとみられる。

一方、市場では２月１８日に開かれるオーストラリア準備銀行（中央銀行）の会合で、４年ぶりの利下げが決まるとの見方が強まっている。

先物市場は現行４．３５％の政策金利が２５ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げられる確率を９５％織り込んでおり、年末までに２回の利下げが見込まれている。