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米国防総省、庁舎内に専用スペース持つメディアを一部入れ替えへ

2025年02月03日(月)13時15分

 米国防総省は1月31日、同省の庁舎内専用スペースを使用できるメディアを一部入れ替えると発表した。写真はニューヨーク・マンハッタンにある米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の建物。2022年12月撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米国防総省は1月31日、同省の庁舎内専用スペースを使用できるメディアを一部入れ替えると発表した。前代未聞の措置。

同省はニューヨーク・タイムズ、公共ラジオ(NPR)、NBCニュース、ポリティコの4社に対し2月14日までに専用スペースを明け渡すよう命じた。代わりにニューヨーク・ポスト、ワン・アメリカ・ニュース・ネットワーク(OANN)、ブライトバート・ニュース・ネットワーク、ハフポスト・ニュースの4社に専用スペースを貸与する。

国防総省のメモによると、今後は専用スペースから毎年、新聞、オンライン、テレビ、ラジオの各媒体からそれぞれ1社を退出させ、同じ媒体で、これまで専用スペースを使えなかったメディアを受け入れる方針だ。

NBCニュースの広報は電子メールで「何十年にもわたって使用してきた国防総省の放送ブースの利用を拒否する決定に失望している。この決定は国民に関心のあるニュースを取材して報道する当社の能力に大きな障害となるが、われわれはNBCニュースが常に持ち合わせてきた誠意と厳格な姿勢で報道を続ける」と表明した。

ニューヨーク・タイムズは「(専用スペースの)利用を阻止する措置は明らかに公共の利益に反する」と指摘。この措置にもかかわらず、同紙は国防総省に対する「完璧かつ公正な」取材を続けると強調した。

NPRは国防総省に対し、全てのメディアが平等に取材できるよう専用スペースの拡張を求めた。

ロイター
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