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米国際開発局、政権が警備幹部も解任 国務省管理下への移行案も

2025年02月03日(月)10時19分

トランプ米政権は2月2日、米国際開発局(USAID、写真)の警備担当幹部2人を解任した。実業家イーロン・マスク氏が率いる政府効率化省(DOGE)の複数の担当者がUSAIDの建物の制限区域に立ち入ろうとした際、阻止を試みたのが原因。3人の関係筋が明らかにした。1日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Annabelle Gordon)

Jonathan Landay

[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米政権は2日、米国際開発局(USAID)の警備担当幹部2人を解任した。実業家イーロン・マスク氏が率いる政府効率化省(DOGE)の複数の担当者がUSAIDの建物の制限区域に立ち入ろうとした際、阻止を試みたのが原因。3人の関係筋が明らかにした。

トランプ政権はUSAIDの独立性廃止と、国務省の管理下に置く可能性を視野に動いており、職員解雇は既に数十人に及ぶが、さらに追加された形だ。

少なくとも5人の関係筋によると、USAIDの立法・広報局の職員約30人が公用メールを使えなくなった。休職扱いとされた上級職員は過去1週間で計100人近くに広がっている。

上院民主党の上級スタッフが匿名で明らかにしたところでは、DOGEの担当者が1日、機密情報へのアクセス権(セキュリティークリアランス)を持たないにもかかわらずUSAIDの建物に足を踏み入れた。追い出そうとした警備担当者は「連邦保安官局から処分を受ける」と脅された。複数の関係筋によると、警備責任者ジョン・ボーヒーズ氏とその補佐は職務を解かれ、休職扱いとなった。

USAIDの公式サイトは1日午後からダウンしており、組織解体が近いことをうかがわせている。

ロイター
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